タイ南部ラノーンの「パヤム島」の観光情報を知りたいけど、あまり情報がないな…
パヤム島の観光情報を調べている方で、こんな疑問をおもちではないでしょうか。
当記事では、そんな疑問を抱えている日本人に向けて、実際に2023年のコロナ禍明けにパヤム島へ訪れた私が概要を解説していきます。
これからパヤム島の観光を検討しているものの、情報が少なく困っている方にピッタリの内容になっていますので是非参考してみてください。
そもそもタイ南部ラノーンの「パヤム島」とは?
パヤム島はラノーンから、スピードボートで40分ほどの場所に位置する観光名所です。
マングローブの広大な樹海が広がるラノーン近辺の環境による影響を受けている島で、日本では味わえないような自然観が魅力の島となります。
またタイでも最も雨が多い地域と言われている、タイ南部のラノーンは乾季の11月〜4月の間がベストシーズンです。
そのためパヤム島への観光は、雨季を避けた乾季に訪れるのがおすすめでしょう。
実際に私が訪れた1月後半〜2月前半の10日間の滞在では、雨が降ったのは1日だけでした。
パヤム島内では海へ容易にアクセスできるバンガローが点在しており、野生動物を観察しながらのんびりとした時間が流れる島の雰囲気を楽しむことが可能です。
また以前まで島では自家発電を行う関係上22:00以降は一部のホテル以外は電気が使えなかったそうですが、2019年より電気が開通し利便性がグッと向上しております。
実際に私は宿泊したバンガローでも、電気は問題なく利用することができました。
そのため夜間のスマホ充電といった問題は2019年以降は心配がありませんが、ドライヤーなど高電圧の家電を利用する際には注意しましょう。
また島ではAISで5Gが利用できるほど電波環境は良好ですが、宿泊先によっては木に電波が阻まれてビーチまで行かないと通信できないケースがあります。(実体験)
離島なら気になる海の綺麗さですが、パヤム島自体は正直なところ海の透明度は低くあまり綺麗ではありません。
おそらくラノーンの広大なマングローブの樹海地域や、タイとミャンマーの国境に位置する巨大運河の影響を受けていると想定されます。
そのため透明度抜群の海を求めている場合には、プーケット離島などの観光地がおすすめです。
ですが日本では味わえない、独特の自然感や島の雰囲気を満喫したい方におすすめの観光地となります。
パヤム島へのアクセス方法
パヤム島はラノーンの「チャン島・パヤム島行き船着場」から、スピードボード(350B)で40分ほどでアクセスが可能です。
ラノーン市街から船着場まではソンテウを拾っても良いのですが、初めての場合はタクシーでアクセスする方法が一番安心感があります。
ちなみに私が実際に利用した際には、ラノーン歩行者天国から少し外れたホテルで手配したバイクタクシーで100Bほどでした。
実際にラノーン市街で宿泊したホテルはコチラ
またパヤム島までは250Bでスローボートを利用する方法もありますが、本数も少なく所要時間も2時間半とあまり現実的ではありあせん。
また連休などでは、スピードボートが丸一日予約で埋まるといったトラブルも発生しているようなので注意が必要です。
また帰りのスピードボートに関しては、到着時の商店街や一部のホテルなどでチケットを購入することができます。
スピードボート乗り場からラノーンへの帰宅ルートは、ボート乗り場から少し歩くと大通りに出るので流しのソンテウを拾うことでラノーン歩行者天国付近まで20Bで帰ることができました。
パヤム島での主な移動手段
パヤム島内は車が走っておらず(車が走れるような道路があまり整備されていない)、バイクやトゥクトゥクが主な移動手段です。
そんなパヤム島で利用する候補となる、それぞれ交通手段の特徴について紹介していきます。
レンタルバイク
パヤム島で最も主流な交通手段はレンタルバイクで、私がレンタルした際には3日間で450Bでした。
またガソリンの補充で追加100Bほど必要になるので、予算感がタイトな方は注意しましょう。
実際に訪れた際にレンタルバイクは予約が必要と言われ焦りましたが、周囲に聞き込み続けると借りることができました。
因みにパスポートや免許証のチェックも無いザル使用だったので、その気になれば誰でも借りれるのでは…?(自己責任でお願いします)
また島ではノーヘルが基本なので、ヘルメットを装着せずにバイクを運転できる新鮮さを味わいたい方にもレンタルバイクはおすすめの移動手段です。
多分島内では取り締まりが行われていないんでしょうね…
こんな規則ゆるゆるな雰囲気を味わえるのも、パヤム島ならではの魅力かもしれません。
ただし島内では結構道路がガタガタしていることが多く、暑さで溶けている犬が転がりまくっているのでスピードの出し過ぎには要注意。
レンタルバイクは島中を散策できる上に、好きなレストランに好きなタイミングで移動できる最もおすすめしたい交通手段の1つです。
バイクによっては年期が入っており、非常に燃費が悪いケースもあるため、車体の当たり外れがある点にも注意しましょう。
トゥクトゥク・バイクタクシー
バイクを使用しない方は、トゥクトゥクやバイクタクシーの利用がメインとなります。
ただしトゥクトゥクとバイクタクシーを気軽に拾えるのは、島に到着した桟橋のみです。
交通量も少なく街中のタクシーやソンテウのように簡単に拾うことができないので、滞在先のバンガローからトゥクトゥクやタクシーを呼ぶことになります。
バイクのように島中を駆け回ることができない反面、早すぎて見過ごしがちなレストランを徒歩でじっくり品定めできる点がメリットです。
パヤム島でおすすめの滞在先
パヤム島では以下2箇所のビーチ近辺に、安価なバンガローが集中しています。
これらバンガローが集中している近辺はレストランなどの飲食店も立ち並んでいるので、どちらか近辺の宿泊先を選んでおけば間違えないかと。
実際に私が宿泊したバンガローは値段も手頃でレストランも併設されており、滞在に困ることは殆どありませんでした。
滞在したバンガローはコチラ
ただし、夜間はWi-Fiが繋がらず、木々に遮られて携帯の電波が届かないといった点には注意が必要です。
またパヤム島では桟橋付近のボートから徒歩圏内のホテルは利便性は最も高い反面、値段が高めとなります。
短期滞在で予算に余裕がある場合には、桟橋付近のホテルも選択肢の1つでしょう。
実際に1泊だけ宿泊した「The Blue Sky Resort」では、事前に予約することで桟橋までの送迎カートを無料で利用することができます。
パヤム島でのアクティビティ
パヤム島からは数々のアクティビティが利用できる施設が点在しており、更に離れた離島やシュノーケルといったツアーを楽しむことが可能です。
実際に私も直接観光ツアー会社を提供している現地の方に、FacebookとLINEで翻訳を駆使しながらコンタクトを取りました。
また直接お店でも前日までに申し込むことで、波が高くない良好な天候であればツアーを利用することも可能です。
ラノーン市街であれば、最も有名な旅行代理店「Pon’s Place」で安価な集団ツアーを事前手配する方法もあります。
ただしパヤム島周辺のアクティビティは木製ボートの都合上、波が少しでも高いと出港できない模様でした。
海のアクティビティは天候によって中止になるケースも珍しく無いので、悪天候の場合も想定して計画を立てましょう。
またツアー会社によっては海外保険の提出を求められるので、事前にクレジットカードに付与されている保険の英語版証明書の準備を済ませておくのがおすすめです。
余裕があればマリンブーツを準備しておくと、筆者のようにフィンズレによる怪我で萎える心配がないのでおすすめです。
そんなパヤム島で楽しむことができるアクティビティの一例についても、順を追って解説していきましょう。
アイランドホッピングツアー
パヤム島で最もポピュラーな観光ツアーが、レームムソン国立公園の離島3つを巡るアイランドホッピングツアーです。
カーンカーオ島、ガムトック島、日本人島の3つを巡り、近辺でも海の透明度の高いスポットを観光するプログラムとなっています。
所要時間は約6時間〜で、私が利用した個別チャーターツアーでは昼食と冷水付きで料金体制は以下の通りでした。
- 1~5名:5,000バーツ
- 6~10名:5,500バーツ
最初はシュノーケル、後に2つの離島を観光するというプログラムなので水着や着替えが必須です。
シュノーケルではサンゴ礁やカクレクマノミを観察でき、ラノーンならではの自然を味わうことができます。
中でもガムトック島はラノーンのシンボル的存在で、船が空中に浮いているような海の透明度と絶景が印象的。
是非乾季に訪れて、天候に恵まれた日をピンポイントで狙って利用したい観光ツアーです。
私が利用したツアー会社での昼食はサンドイッチとフライドライスでした、こちらは利用する旅行会社によって異なります。
シュノーケル
シュノーケルツアーでは、パヤム島でも珊瑚礁が集中しているポイント3箇所にチャーターしてもらえるツアーです。
私が利用した個人チャーターは所要時間4時間前後で昼食・冷水付き、利用料金は以下の通りでした。
- 1~5名:2,500バーツ
- 6~10名:3,500バーツ
借りることができたフィンが固く、足の指を怪我する恐れがあるためマリンシューズの持参がおすすめです。
また実際にシュノーケルがおこなえるポイントは、以下の3箇所となります。
【1箇所目】
シュノーケルツアーの中では最も魚影が濃いポイントで、珊瑚礁周辺に小魚の大群を観察することが可能。
時折小魚を襲う、カツオのような大きな魚を見ることができたのも印象的です。
一番最初から深さがかなりあるポイントなので、シュノーケルに慣れていない方はライフジャケットを借りると良いでしょう。
【2箇所目】
魚影は少ないものの透明度が一番高く、珊瑚礁が広がる浅瀬を楽しむことができるポイントです。
カクレクマノミや特有のサンゴを観察することができますが、ガンガゼ(ウニ)が大量に生息しているため刺されないよう注意しましょう。
【3箇所目】
私が潜った際には、最も濁りが激しく魚影も少なかったため正直なところ印象の薄かったポイント。
若干生息している珊瑚の種類が異なるため、他のポイントとは異なる景観を楽しむことができるスポットです。
シュノーケルツアーの昼食はアイランドホッピングツアーと同様にサンドイッチとフライドライスで、移動中に食べることができます。
パヤム島のシュノーケルツアーは全体的に透明度は低いですが、意外と魚影が濃くワイルドな生態系を観察できるツアーとなります。
カヤック(リゾートホテル「The Blue Sky Resort」)
島で唯一のリゾートホテル「The Blue Sky Resort」では、無料でカヤックを利用してマングローブの景色が続く川を探検することができます。
また私が利用した際には、到着が早すぎてホテルのチェックインを待たざるを得ない状況でした。
ですが部屋が準備できるまでの時間に、ダメ元でお願いするとカヤックを楽しむことができました。
そのため「The Blue Sky Resort」を利用する際には、チェックインが早すぎる場合でも荷物を預けた後でカヤックを楽しむことが可能だと予想されます。
意外と川は奥まで続いており、マングローブに囲まれた独島の景色を探検することができるため冒険心くすぐられる体験ができます。
島の宿泊施設では高額なホテルですが、無料カヤックが半日近く試しめるアクティビティと考えると意外と悪く無い選択肢かもしれませんね。
パヤム島の魅力・実際に訪れてみた感想まとめ
結論としてパヤム島は、タイの定番観光地に飽きた方や野生味溢れる旅を求めている方に是非おすすめしたい観光地です。
電波環境も5Gが繋がるほど良好で、2019年より電気が開通しているため、一定水準以上の文明が誇る利便性の良さが必要不可欠な方にも推奨できる観光地でしょう。
実際に飲食店も困らないほど点在しており、パヤム島ではキャンプのようなサバイバル状態になる心配はありません。
また実際に私が訪れた2023年ではパヤム島の観光客はヨーロッパ系の方が殆どで、2023年1月時点では中国・韓国・日本といったアジア系の観光客は殆どいませんでした。
日本人を含め英語圏外となるアジア系の人々には、あまり知られていない観光地なのかもしれませんね。
実際に現地で少しお話ししたイタリア人男性は、母国が寒すぎるので冬は毎年来ていると言っていました(笑)
また定期的に週末には無料のパーティーも開催されているようなので、英語力に自信がある方は思う存分楽しめるかもしれません。
また島中をレンタルバイクでノーヘル滑走できる新鮮さや、野良犬を含めた野生動物との触れ合いもパヤム島では欠かせない魅力です。
バンガローのハンモックに揺られのんびりしていると、野生のリスや猿、サイチョウといった珍しい野生動物がそこら中に出現します。
さらに島中で放し飼いや野良の犬達が至る場所で暑さに参って転がっていますが、彼らは比較的温厚な性格です。
そんな動物達とヤシの木を初めとした南国の植物に囲まれた環境は、日本では中々味わえない特別なひと時を提供してくれます。
また上記画像のヒッピーバーでは、海賊のようなスタッフは悪そうな見た目に反して気さくで親切なスタッフ達だったのが非常に引用的でした。
パヤム島での従業員や他の観光客とゆるーく絡みながら、雰囲気抜群のカフェ・バーやビーチから眺めた夕日は一生の思い出です。
ただし、ハンモックや夕日を眺めてくつろいでいる時に群がる蚊に心の底からウンザリしたので、虫除けの持参を忘れたことが唯一の心残りです。
これからパヤム島へ訪れる方は是非虫除けを持参して、野生味溢れる雰囲気を満喫してみてください。
野生味溢れるワイルドライフのような世界観で、バンガロー泊を楽しめる観光地を探している方にはパヤム島は堪らないスポットでしょう。
以上ビザランなどの目的でラノーンに訪れた際に、あわせて観光に訪れてほしいパヤム島でした。