モルディブと聞いてイメージするのは、ハネムーンで海の上に浮かぶホテルに宿泊する1泊数十万円〜数百万円の高額なリゾート地という印象ではないでしょうか。
そんなモルディブでも良心的な価格帯で旅行を楽しむことが可能なことで旅人に人気の場所が、モルディブの地元住民が暮らしているローカル島です。
当記事ではモルディブのローカル島でも最もポピュラーな「マーフシ島」に関する詳細に関してと、2023年のコロナ禍明けで実際に現地を視察してきた私が紹介していきます。
これからマーフシ島への旅行を検討している方や、旅行プランの参考となる情報を求めている方はぜひ参考にしてみて下さい。
モルディブ・マーフシ島とは
モルディブのマーフシ島とは、モルディブの首都「マレ」から約30kmほど南に浮かぶ現地住民が暮らしている小さな島です。
モルディブでは島ごとに空港の島、首都の島、ゴミの島と役割が分担されていますが、マーフシ島は「刑務所の島」としても役割を担っています。
刑務所という印象が悪いためか、マーフシ島では比較的安価なホテルが多いというのも大きな特徴の1つです。
またモルディブの住民は基本的にイスラム教徒のため、リゾート島と異なりムスリム文化のルールを守る必要があります。
一例として祈りの時間には街のお店は一時閉店になり、ビキニビーチ以外では基本的に肌の露出はマナー違反とされているので注意しましょう。
加えてお酒の持ち入れは一切禁止されており、島内でも販売が行われていません。
ただし、マーフシ島では、どうしてもお酒を飲みたい観光客に向けて、沖合にクルーザーを利用した水上バーが設けられています。
さらに、マーフシ島では、米ドル(USD)とルフィア(MVR)の2つが流通しているため、米ドルで支払うとお釣りとしてルフィアで帰ってくるケースが殆どです。
アクティビティは米ドルで決済するのが基本のため、特別な事情が無ければ多額のルフィアにわざわざ両替する必要はありません。
またルフィアはモルディブを出国すると換金することができなくなるため、できるだけ残さないよう注意しましょう。
※注意点:首都マレでは米ドルが使用できず、ルフィアでの決済が基本となります。
モルディブ・マーフシ島のアクセス方法
マーフシ島のアクセス方法は、空港から1ドルフェリーで渡ることでアクセスできる首都マレから以下の3パターンを利用します。
- スピードボート:25$(30分程度)
- ローカルフェリー:25MVR(1時間程度)
- ボートチャーター:不明
特別な事情がなければポピュラーなアクセス方法は、割高の代わりに本数の多いスピードボートか本数が限られている代わりに格安となるローカルフェリーの利用です。
私のケースではスピードボートの時間に関しては頻繁に時刻が変わる上に、現地の人もよく分かっていないとの情報を得ていたため、体当たりで手当たり次第Mafushiと書かれたボートへ乗って良いか聞き回ることで乗り込むことができました(自己責任でお願いします)
ローカルフェリーは非常に安価ですがイスラムの休日となる金曜日は運行停止となる上に、基本的には1日1本の運行のため注意しましょう。
またローカルフェリーではドルが利用できるか怪しいので、少額のルフィアを準備しておくと安心です。
スピードボート・ローカルフェリーと共にグリ島にも途中で立ち寄るため、料金は不明ですがマーフシ行きの船でアクセスする事も可能な様子でした。
モルディブ・マーフシ島で楽しめるアクティビティ
マーフシ島でのツアーはホテルでの申し込みや、島各地の旅行代理店から前日までに申し込むことで参加ができます。
そんなマーフシ島で楽しむことができるアクティビティの一例についても紹介していきましょう。
マリンツアー
マリンツアーは不特定多数の申込者と乗り合わせた船で出航し、シュノーケルやアイランドホッピングを基本として組まれたツアーとなります。
稀にホテルでは案内されていない複数のツアーを組み合わせたスペシャルツアーが開催されている事もあるため、ホテルフタッフに確認してみるのがオススメです。
私のケースでは、グリ島とシャークベイトを組み合わせたオリジナルツアーに参加することができました。
ちなみにゴーグルやライフジャケット、フィンなどはレンタルできますが、程度シュノーケルに慣れている方はライフジャケット無しで潜ることもできます。
また基本的に全てのツアーは昼食込みで飲料水の支給が行われますが、乗客数が多い場合には足りなくなるケースもあるため小さな飲料水を常備しておくと安心です。
注意点として波の高い日や人数が集まらない場合には出発できない恐れもあるため、想定外の事態を考慮してプラン計画を行いましょう。
加えてホテルで案内していないツアーも、別のホテルでは案内しているといったケースも珍しくないため要確認が必要です。
そんなマーフシ島から楽しむことができるマリンツアーの一例やおおよその値段、内容について紹介していきましょう。
ハーフデイトリップ:$30
- 珊瑚礁シュノーケル
- 海亀ポイントシュノーケル
- サンドバンクでの昼食
- ラッキードルフィン
以上を組み合わせたマーフシ島で安価に楽しめる定番のツアーです。
安価な値段にも関わらず楽しむことができる珊瑚礁の規模は全ツアーの中でも最大規模のため、コストパフォーマンスが最高なプランの1つでしょう。
また後述する体験ダイビングと同じスポットであり、大きな珊瑚礁でのシュノーケルを楽しみたい方におすすめしたいパッケージです。
コウモリザメツアー:$50
- コウモリザメポイントシュノーケル
- フリッドホー島ホッピング
- サンドバンクでの昼食
- イルカウォッチング
餌やりで群れたサメやエイと、一緒に泳ぐことができるマリンツアーです。
群れているサメは基本的に温厚な性格らしいので、襲われる心配は無いようですね。
またツアーによってサメに触れて良い場合と、触れてはいけないケースがあるのでガイドに確認すると良いでしょう。
またサメだけではなく、小魚の大群も群がる光景も圧巻です。
グリ島トリップ:$20
マーフシ島から最寄りのローカル島、グリ島を楽しむことができるプランです。
ピーチの透明度はマーフシより澄んでおり、マーフシ島よりローカルらしい雰囲気を味わうことができるツアーとなっています。
グリ島では飲食店など多少の商業施設があるため、小銭を防水ケースに忍ばせておくのがおすすめです。
マンタ&ジンベイザメ:$105
- マンタシュノーケル
- ジンベイザメシュノーケル
- ディグアビーチでの昼食
- イルカウォッチング
マンタとジンベイザメと一緒にシュノーケリングができるプランです。
こちらは波が高い予想が出ている天候不良のため、残念ながら私は確認することはできませんでした。
ヴーヴゥ沈没船:80$
- シナッドホー島ホッピング
- シャークベイトシュノーケリング
- ヴーヴゥ沈没船シュノーケリング
- サンドバンクでの昼食
過去に沈没した船が、そのまま観光名所となっているマーフシ島から行くことができる屈指のスポットです。
天気の良い日は船の底までクッキリ透き通った景観と、船に生息している珊瑚に群がる鮮やかな魚影を楽しむことができます。
ただし、かなり水深が深い上に流れがそこそこあり、船にぶつかると怪我をする恐れがあるためシュノーケリングに慣れていない方は注意が必要です。
ナイトシュノーケリング:$40
夜間にシュノーケルという貴重な経験を、比較的良心的な価格帯で楽しむことができるツアーです。
昼間と夜では観察できる魚の種類が全く異なるため、昼間のモルディブとは違った雰囲気を楽しむことができるツアーとなっています。
こちらは現地の最終日に初めて知ったプランのため、残念ながら実際に確認することができませんでした。
スキューバーダイビング
スキューバダイビングでは水面付近を楽しむシュノーケルと異なり、酸素ボンベをレンタルして深い水深を楽しむことができるアクティビティです。
体験ダイビングでも事前講習が行われますが、もちろん全て英語のため、呼吸法とマスククリア(侵入した水を出す方法)、簡単なサインの理解だけはしておく必要があります。
そんなモルディブでも行うことができる、スキューバーダイビングの一例を紹介していきましょう。
体験ダイビング:$75
ライセンス無しで参加することができる、スキューバーダイビングが体験ダイビングです。
事前にビデオによる事前講習が行われ、1本のダイビングで30分間ほどの体験を行います。
私が参加したケースでは13:00に集合し1時間ほどレクチャーを受けて、30分だけダイビング体験を行うという内容でした。
ライセンスを持っていなくても参加できる貴重なアクティビティなので、ダイバー以外の方でも参加することができます。
ただし、インストラクターが付き添いで機材の操作を行うため、ファンダイビングのような自由度はありません。
またボンベなどのレンタル料は含まれていますがらウェットスーツなどの貸出は別料金となるため水着だけの状態では深い水深では非常に寒い思いをします。
そのため上に1枚Tシャッツを着ておくなど、一定の防寒対策を施しておくのがおすすめです。
ファンダイビング:$50
Cカードと呼ばれる、ダイビングのライセンスを取得している方専門のコースです。
体験ダイビングと異なり人件費となるインストラクターの数が最小限のため、マーフシ島の特権ともいえる割安で楽しむことが可能。
世界各国でダイビングを楽しみたい経験者には、是非参加が推奨されるアクティビティでしょう。
ナイトダイビング:$60
昼間のダイビングとは異なり観察できる魚が大きく異なる、夜間でのダイビングを楽しむことができるコースです。
夜間でのアクティビティとなるため、昼間のダイビングと合わせて参加するなど限られた旅行の時間を有効に活用できるのもポイントでしょう。
釣り
モルディブでは基本的に岸からの釣りは全面的に禁止されているため、ツアーなどに参加して船から釣りを楽しむ必要があります。
また釣りツアーでは釣り上げた魚を各提携ホテルにて調理を行なってくれるため、食事の確保が必要ない点も嬉しいポイントです。
そんなモルディブで楽しむことができる、釣りプランの一例についても紹介していきましょう。
ナイトフィッシング:$30
釣り竿を使用せずに直接糸を垂らして手で糸を手繰り寄せるようにして釣りを行う、モルディブの古式漁業の釣りツアーがナイトフィッシングです。
魚が活性化する夕方と夜の境目「夕マズメ」で、珊瑚の間に生息する網では捕獲できないアイナメの仲間である高級魚を狙います。
オモリが底に着いて2〜3回手繰り寄せた位置で待機すると、アタリ(魚が食いつくことで伝わる振動)が多くなり釣りやすくなるそうです。
モーニングフィッシング:$?
一部のホテルで案内が出ていましたが、詳細は不明でしたが大型の魚を狙うことができる午前中のプランが存在するようです。
ビッグゲームフィッシング:$270
ロウニンアジやマグロといった、大型の魚を狙うトローリングやジギングといった釣りを楽しむことができるプランです。
日本では沖合でしか楽しめないような、豪快な釣りを体験したい方におすすめしたいフィッシングプランでしょう。
ウォータースポーツ
マーフシ島では以下のようにビキニビーチ周辺で、各ウォータースポーツを楽しむこともできます。
- パラーセリング:$100
- 水上バイク:$35
- バナナボート:$30
- ウエイクボード:$40(ビギナー$80)
- オールパッケージ:$150
特に上空から美しい海の景色を楽しめるパラーセリングは、価格の価値があると評判のアクティビティです。
リゾートトリップ:$100〜
本来であれば一泊数万円〜十万円する高級リゾート島を、日帰りで参加することができるプランがリゾートトリップです。
ディナーは参加することができませんが、マーフシ島で前日の天気から判断して参加の有無を判断できるのが最大のメリット。
またリゾートトリップでは「シュノーケル&昼食」が無料で、マーフシ島では飲めないお酒も時間内であれば無料で楽しむことができます。
注意点としてマリンアクティビティのように船に荷物を預けることができないため、小型のカバンなどを持参するのがおすすめです。
余談:安価に食事を済ませる方法
マーフシ島での観光を検討している方は、できるだけ節約して安価にモルディブを楽しみたい方が大多数ではないでしょうか。
ですが島の飲食店は$10を超える値段の飲食店が殆どなので、油断すると意外と食費が高くついてしまいます。
そんな時に検討したいのは、昼間に地元民が談笑しているオレンジ色のダイビングショップの裏側にある飲食店。
こちらの飲食店では日本円換算で600円前後のメニューが揃っており、島内でも比較的安価に食事を済ませることができます。
飲食の費用をおさえて可能な限り安価に島で滞在したい方は、利用を検討してみても良いかもしれませんね。
まとめ
モルディブを割安で観光できるローカル島「マーフシ」に関する概要を紹介していきましたが、参考としてお役立て頂けたでしょうか。
マーフシ島は高級リゾートでの宿泊と異なり、比較的良心的な価格帯でモルディブの海を楽しむことができます。
そんなマーフシ島への旅行計画として、当記事が少しでもお役立て頂ければ幸いです。